音楽理論について

音楽理論を勉強すると個性が無くなったりしませんか?

個性は無くなりません。むしろ、より自由になることができます。

音楽理論と書くと、難しく聞こえ、拒絶反応を起こす方も多いですが、こう考えてみましょう。

音楽は、言葉と一緒です。

文法を意識しながらしゃべっているうちはマスターしたとは言えませんね。より自由に音楽語をしゃべれるようになるために、 音楽理論は存在しています。マスターすると、もうその理論は意識せず音楽をすることができます。当スクールでの音楽理論カリキュラムは、常に実践と隣り合 わせです。「学ぶ」ことと、「実践する」ことが、交互にやってきます。音楽理論を勉強しているという実感すら湧かないかもしれません。本で読むよりもずっ と簡単に、楽しく習得することができるでしょう。

そして最終的には、音楽理論に縛られず、自由になりましょう。

理論書を読んでいると、いつも途中で挫折してしまうのですが。

はい。それは無理もないことです。一人で理論書を読破して、マスターした人はほとんどいないと思います。
本に書いてある知識だけ吸収して、そのまま進めていっても、途中で意味が分からなくなり、面白くなくなってしまい、挫折してしまうのです。

「これがフリジアンモード」
「メロディックマイナーの7番目の音から並びかえると、オルタードスケールになる」

などなど・・・。

何の役に立つのか検討もつかない理論もありますよね。

たとえ、理論書を全部読み終えたとしても、自分の音楽が前より良くなっているかどうかはわかりません。むしろ逆に縛られて、窮屈に感じさせてしまうかもしれません。

◎ 欲しい音があるから、このスケールを使う

ではなく、

◎ このスケールを使いたかったから並べてみた

という結果になってしまうかもしれません。
これでは音楽というより、単なる音の並びです。

今の自分に必要のない知識は、無理して吸収しなくてもいいのです。必要になってから吸収すればいいのです。

因数分解、元素記号、歴史の年表、学生時代にせっかく習った知識も、生活に必要でないものは忘れてしまい、足し算引き算、鍵の開けかた、扉の閉めかた、お風呂を湧かす手順などは決して忘れません。

さて、質問内容ですが、解決方法としては、本だけで全てを吸収しようとするのではなく、人を通して経験していくことが大事です。音楽仲間に尋ねるのもいいですし、教室に通い、先生に習うのもいいです。理論だけでなく、経験として、学んでいけるはずです。

ルートって何ですか?

ルート(Root)は日本語では根音(こんおん)と呼ばれます。 スケールや、コードの基準点、出発点です。 ルートの上に、別の音が積み重なり、スケールやコードが作られます。 スケールや、コードの最初についたアルファベットがルートを表します。 例: (1)Cメジャー・スケール = Cがルート (2)Dマイナー・コード = Dがルート

キーって何ですか?

キーとは、ひとことで言うと、「その曲の中心の音」です。

私たちが普段聴いている音楽は「調性音楽」といって、「音のまとまり」が存在します。
その「音のまとまり」の中心の音がキーです。

体感的にキーの音は落ち着く感じがします。

「その曲の最初のコードがキー」は間違った認識ですので気をつけましょう。